新卒時から定年まで同じ企業で働き続ける「終身雇用制度」。昔の日本ではこの在り方が一般的でしたが、日本経済が低迷している今、終身雇用の維持が難しい企業が多くなっています。実際、「終身雇用制度は崩壊した」という認識が広がっています。
そんな背景もあり、正社員の採用に慎重になる企業が増えており、正社員になるハードルは昔に比べて高くなっています。同時に、非正規社員の採用を進める企業が増えており、働き方の多様化が顕著になっています。
非正規の雇用形態には、アルバイト・パート・派遣などさまざまなものがあります。中には、契約社員という働き方も出てきており、注目を集めています。そこで今回は、契約社員の働き方にスポットを当てたいと思います。
契約社員とは、フルタイムで働くことを前提に、契約期間を定めた雇用形態のことをいいます。基本的に仕事内容はほとんど正社員と変わりません。
契約社員のメリットとしてまず言えるのが、融通が利きやすいという点です。正社員は仕事最優先になりがちですが、契約社員は、立場上正社員と同じ責任を負わされないため、プライベートを確保しやすい傾向にあります。
また、契約期間が決まっていることで、職場特有の人間関係といった悩みに縛り付けられることがないのも魅力です。合わないと思ったら、契約更新をしなければ良いため、比較的気楽に働くことができるでしょう。
一方、契約社員から正社員を目指せるのも嬉しいポイントです。中には正社員登用を行っている会社もあります。いずれ正社員になりたいのなら、予め契約社員から正社員になった実績があるかを聞いておくと良いでしょう。契約社員としてまず現場を見ることで、ミスマッチを防ぐことができます。
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